ブロードウェイミュージカル「WAITRESS」(ウェイトレス)が2021年3月に日本初演を迎えました!!!3月9日の舞台初日を迎えるや否や、高評価の嵐で話題沸騰!Twitterのエゴサーチにおいても賞賛コメント尽くしということで、良い口コミが広がっています。筆者も観劇しましたが作品内容、キャストのパフォーマンス、コメディ要素、どれをとっても素晴らしかったです!2021年の国内ミュージカル1位争いに食い込んでくると思います。今を生きる全ての女子に、是が非でも観劇してもらいたいミュージカルです!!!!!!!!!!
Contents
【ストーリー】女の悩みをコメディで明るく描いたミュージカル
本作は、2007年のアメリカ映画「ウェイトレス~おいしい人生のつくりかた」が原作となっています。2016年ブロードウェイにて初演を迎えると、瞬く間に記録的興行成績を上げ、全米ツアー公演、及び、ロンドン・ウェストエンド公演も行われました。脚本、作曲、演出、振付の主要クリエイティヴを全て女性クリエイターが担当したことがブロードウェイ史上初の出来事として注目を集めました。
〜STORY〜
アメリカ南部の田舎町。そこにとびきりのパイを出すと評判のレストランがある。ウェイトレスのジェナ(高畑充希)はダメ男の夫・アール(渡辺大輔)の束縛で辛い生活から現実逃避するかのように、自分の頭にひらめくパイを作り続ける。そんなある日、アールの子を妊娠していることに気付く。訪れた産婦人科の若いポマター医師(宮野真守)に、「妊娠は嬉しくないけど産む」と正直に身の上を打ち明ける。ジェナのウェイトレス仲間も、それぞれ自分のことで悩む日々。ドーン(宮澤エマ)は、オタクの自分を受け入れてくれる男性がこの世にいるのかと恋愛に臆病だが、出会いを求め投稿したプロフィール欄にオギー(おばたのお兄さん)からメッセージが届き困惑する。また、姉御肌のベッキー(Wキャスト:LiLiCo/浦嶋りんこ)は、料理人のカル(勝矢)と毎日のように言い争っている。ベッキーは病気の夫の看病と仕事を両立しているのだった。
ある日、店のオーナーのジョー(佐藤正宏)が、ジェナに「全国パイづくりコンテストに出場し、賞金を稼いだらどうか?」と提案する。その言葉をきっかけに、ジェナは優勝して賞金を獲得できたら、アールと別れようと強く決心する。
診察を受け、身の上話を語るうちに、ポマター医師に惹かれはじめるジェナ。ポマター医師もまた、ジェナへの想いを抑えられず、二人はお互いが既婚者と知りながら、一線を越えてしまうのだった。
そして、ジェナの出産の日は、刻一刻と近づいていく……。
日生劇場 ミュージカル「ウェイトレス」公式ホームページより引用
主人公ジェナは、得意のパイ作りを活かして一生懸命に仕事をするものの、ダメ夫のアールにお金を搾取され、過度な束縛を受けているわけです。現代社会においても、良い女の子がダメ男に引っかかって、なかなか別れられないという状況って結構あると思うんです。私の身の回りにもそんな子が多く・・・なんで頑張ってる女の子に限って悪い男に引っかかって、悪い女ほどいい男を転がすことができるんだろうな〜、世の中こんなもんだよな〜、、、などなど考えさせられました(笑)。
そんなジェナですが、彼女の同僚であるドーンとベッキーによって人生のヒントを与えられ、さらにはポマター医師との不倫によって心が変わっていきます。
このストーリーは「自分の環境が悪いから不倫をしてもいいんだよ」というのではなく、あくまでも「どんなことがあっても自分自身を認めてあげよう。そして、自分のやりたいことをやってもいいんだよ。」と、女性の人生を肯定してくれることに良さがあると感じました。だからこそ「ウェイトレス」は、現代社会で頑張る女性達にヒントを与えてくれるのだと思います。
レベルの高いキャスト達。「おばたのお兄さん」から目が離せない!
ウェイトレスのキャストですが、どれもこれも有名な方が勢揃い。主役の高畑充希さんは、多くのドラマ主演をこなす大女優。ポマター医師役の宮野真守さんも、声優業界ではトップクラスの実力です。
舞台集客のため、テレビなどの舞台以外を主軸に活動している方がキャスティングされ、舞台出演に至るケースは少なくありません。そのため、舞台未経験の女優・俳優・タレントがミュージカルに出演されることも珍しくはないのですが、普段舞台を主軸に活動している方と比較してしまうとレベルが低いことが結構あります。要するに「名前」だけで舞台出演に漕ぎ着けることもザラにあるのです。
しかしながらこの「ウェイトレス」キャスト陣は、全くと言っていいほど遜色なく、日生劇場でパフォーマンスを繰り広げているのです!!!日本のミュージカルはキャストで公演の良し悪しが決まることがかなり多いですが、今作は大当たりだと思います。
今作の「ダークホース」と言っても過言ではないのが、お笑い芸人「おばたのお兄さん」。テレビドラマ「花より男子」にて、小栗旬が演じる 花沢類 のモノマネで有名ですよね。
ちょっと変わった青年オギー役を演じているのですが、かなりのハマり役!!!そしてなんと言っても素晴らしいパフォーマンスが目を引きます。「ミュージカル普段出てますよね?」と疑うレベルの歌唱力、軽々とバク転をこなす身体能力、ユーモアを交えつつもオギーのストーカーじみた「気持ち悪さ」をきちんと感じさせる演技、、、日生劇場で堂々とソロをこなす姿はまさに「役者」であると思いました。この才能を見つけた人は本当に凄いと思います。今後のおばたのお兄さんの俳優活動にも期待しております!笑
感想
「女の人生」も色々あるけれど、良いも悪いも全部受け止めてあげて、自分の進むべき道へと歩き出していく。そんなジェナ、ドーン、ベッキーのストーリーや考え方に共感し、勇気づけられました。これらがコメディを交えて展開されていることで、明るい気持ちで3時間の観劇をすることができましたし、楽しかったという感情で帰路につくことができました。漫画「東京タラレバ娘」と雰囲気が似ているような感じがします。
第二幕の頭を飾るベッキーのソロナンバー「I Didn’t Plan It」は特に印象に残りました。ベッキーが思うままに自身を持って生きていく姿が詰まっており、主人公の考え方が変わるキッカケとなる一曲でもあります。もともとカッコいい曲ではあるのですが、これをハスキーで力強く歌い上げるベッキー役:LiLiCoさんの歌声が曲の良さを底上げし、歌詞の説得力を上げているのです…!
「こんないい曲を完璧に決めてもらえたら、後半戦も期待値爆上がりしちゃうよね!ありがとうございますぅ!!!」と内心思いながら、パワフルボイスを浴びさせていただきました。
なにもかもがうまく運ぶことはないのだけれど、それでも楽しく生きていこう!というメッセージを、舞台から受け取ることができました。全ての頑張る女性を元気付けてくれる、そんな公演だと思います。だからこそ、全ての女子にウェイトレスを観て頂きたい!いや、観れる人は絶対観てください!!!!!!!!!
簡潔に申し上げて、2021年の国内ミュージカルランキング1位争いに確実に食い込んでくる名作です!!!
筆者の勝手に評価タイム
総合評価:★★★★★
初心者にオススメ度:★★★★☆
キャスト陣は有名な方が多く、ミュージカルに馴染みがなくとも入りやすいと思います。
ミュージカルファンにオススメ度:★★★★★
是が非でも観に行ってください
【チケット情報】全国ツアーも開催決定!
【東京公演】
2021年3月9日〜3月30日@日生劇場
【福岡公演】
2021年4月4日~4月11日@博多座
【大阪公演】
2021年4月15日(木)~19日@梅田芸術劇場メインホール
【名古屋公演】
2021年4月29日~5月2日@御園座
チケット一般発売中!詳しくは公式ホームページをご覧ください
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