2020.10.9.Fri ミュージカル「生きる」@日生劇場

初日観劇してきました!!!
カーテンコールには宮本亜門さんが登場してくださいました・・・!
「生きる」の作品自体は、1952年の黒澤明監督の映画が元になっています。
黒澤明没後20周年として、2018年に初のミュージカル化がされています。
今回は黒澤明生誕110年記念作品としての再演になりました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/生きる_(映画)
【あらすじ】
主人公は役所の市民課長・渡辺勘治。
早くに妻を亡くしてからは男手一つで息子の光男を育てあげ、今は息子夫婦と同居している。
毎日毎日同じことの繰り返し、いわゆる“お役人”気質な助役を筆頭とする役所で、淡々と仕事をこなす日々である。
ある日、渡辺は自らが胃がんであり、残りの人生が長くないことを知る。
自らの生涯を振り返ると、そこにあるのは、意味あることを何ひとつ成し遂げていない人生。
愕然とした渡辺は、現実逃避のために大金をおろして夜の街に出る。
しかし、30年間真面目一筋を貫いてきた渡辺には、金の使い道すらわからない。
様々な人たちと交流する中で、人生の最後にある1つのことを成し遂げたいと思うようになる主人公。
渡辺勘治の晩年を描いた作品となっています。
【スタッフ・キャスト】
演出は皆さんご存知の宮本亜門さんが手掛けております。
主人公の渡辺勘治は市村正親さんと鹿賀丈史さんのWキャスト。
キーパーソンの小田切とよ&渡辺一枝はMay’nさんと唯月ふうかさん、毎公演でやってます!
不思議な感じです。
渡辺勘治:市村正親 / 鹿賀丈史
渡辺光男:市原隼人(初演)、村井良大(再演)
小説家:新納慎也 / 小西遼生
小田切とよ: May’n / 唯月ふうか
渡辺一枝:May’n / 唯月ふうか
初日の組み合わせはこちらでした↑
May’nさんのイメージが完全にアニソン歌手で、
アニメ「マクロス」のシェリル役としての印象が強いです。
学生時代、May’nさんの「ライオン」とか、すごく聞きました・・・
【感想】
●全体的な感想
黒澤映画といえば「白黒作品」
それをミュージカルでどう表現するのだろうという期待がありました。
実際には、白黒というセピアで地味になりがちな世界を尊重しつつも、
大きなセットを動かしたり、華やかなナンバーを入れることでショーとして楽しませる工夫がありました。
特に最後の雪が降るシーンは、とにかく感動してしまいました。
こんなの普通やらないよ!という魔法みたいな演出が、私のミュージカルを好きな理由の一つなのですが、
まさにそれを体現してくれています。
片付けるの大変なんだろうな・・・でもめんどくさいことって、すごく素敵にみえるんだよな(´・ω・`)
●キャスト
主人公が市村正親さんの回を感激しました。
主人公の勘治、ぜんっぜん序盤歌わないんですよ。
え?????って思って。歌わないというか、見せ場みたいなのがあんまりなくて。
でも、話が進んで、勘治の心が変わったその時!を歌った瞬間
今までなんだったの!?!?スゲーーーーーーーー!!!!!
みたいなパワフルボイスが炸裂。
今まで貯めに貯めていた分、凄まじいパワーが客席に。
そして市村さんの歌声、それに感動して思わず涙してしまいました。
定年間際のおじいさん。こういう役って、このぐらいの年まで生きた人にしかできないと思うんですよ。
だからこそ、良さがあって。素敵な役だと思いました。
日本のミュージカルとしての良さがあって、非常に充実した時間を過ごせました。
鹿賀さんの回も観てみたいな〜と思いました・・・!
【スネ毛ちゃん評価】
総合評価:★★★★☆
初心者にオススメ度:★★★☆☆
ジャパニーズミュージカルを味わえます
ミュージカルファンにオススメ度:★★★★☆
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