舞台は日系アメリカ人強制収容所。ミュージカル「アリージャンス〜忠誠〜」@東京国際フォーラム ホールC 観劇レポート 2021/3/13/Sat.夜公演

ホリプロ

東京国際フォーラムで公演中の「アリージャンス〜忠誠〜」を観劇しました!2015年にはニューヨーク・ブロードウェイでも上演され、出演者のほとんどがアジア人ということで話題となった作品です。舞台の主役は第二次世界大戦中の日系アメリカ人。ミュージカルを通して、過酷な史実を知ることができる、とても意義のある作品だと思います。メインキャストには濱田めぐみさん、海宝直人さん、ということで劇団四季のスターが揃っております2021年の国内ミュージカルベスト10に入るであろう作品だと思いますので、観劇検討中の方は最後までぜひご覧ください〜!!!

Contents

【ストーリー紹介】平和な日常から一転、収容所生活に。

アリージャンスの物語は、実在する日系アメリカ人二世ジョージ・タケイさんの実体験をもとに作られています。実際に強制収容所で生活した日系アメリカ人だからこそ語り継ぐことのできる、意義あるストーリーが詰まっています。

2001年12月7日、80歳の退役軍人サム・キムラのもとに一人の女性が訪ねてきた。 遺言執行人と名乗る彼女は、サムの姉ケイが亡くなり、サムに封筒を遺したことを告げる。 50年間会うことのなかった姉、そして過去の記憶が蘇るー。

日系アメリカ人のキムラ家は、カリフォルニア州サリナスで平和に暮らしていた。 1941年12月7日に真珠湾攻撃が勃発、米国の宣戦布告により第二次世界大戦に突入し、日本の血をひく日系アメリカ人たちは敵性外国人扱いをされてしまう。 翌年8月にキムラ家は自宅から強制的に追い出され、収容所へと移送される。
日系の人々は厳しい収容所生活を送りながら日本人の精神にも通じる耐え忍ぶ“我慢”に想いを重ね希望を失わずに暮らしていた。


一方、ワシントンDCではマイク・マサオカが日系人の社会的地位向上のためアメリカ軍との交渉に当たっていた。 ある日、収容所でアメリカへの忠誠を問う忠誠登録質問票(Loyalty Questionnaire)が配られる。 一体どう答えるべきなのか、家族それぞれの考え方の違いが露わになる。

父タツオは不当な強制収容に抵抗し、「No」を貫く。

姉のケイは収容所で出会ったフランキー・スズキと共に強制収容と徴兵の不当性を訴え、日系人の人権を求める運動に参加する。

弟のサミーは家族の反対を跳ね除けて、アメリカへの忠誠を示そうと軍に志願。 恋仲になった看護婦のハナ・キャンベルに家族を託し、日系人で構成された第442部隊の一員として戦場へと赴く。

己の信じる忠誠を胸に、戦時下を生き抜こうとした家族。その行く末はー

ホリプロステージ「アリージャンス〜忠誠〜」公式ホームページより引用

筆者はあらすじを見ずに観劇しましたが、セリフが聞き取りやすく、とてもわかりやすいストーリーであると思いました!

  • 日系アメリカ人と強制収容所
  • 真珠湾攻撃、第二次世界大戦

これらを知っていることが前提条件となっています。舞台公式サイトで史実や人物が詳しく紹介されていますので、不安な方は事前に見ておくと安心して観劇できると思います!

単純な戦時物語ではなく、家族愛・恋愛・アイデンティティなどもポイントとなっており、より物語の面白さが深くなっているところもアリージャンスの魅力となっています。

とにかく歌唱力が凄い!濱田めぐみの「Higher」で涙せよ

アリージャンスは作品自体も素敵なのですが、2021年本公演のポイントはなんといっても「歌唱」に詰まっていると思います!キャスト全体のパフォーマンスレベルが高く、歌唱パートだけでも十二分に満足できてしまうのでは!?と思うほどです。

やはり元劇団四季のメインキャスト「濱田めぐみ」「海宝直人」は、出演者リストに名前があるだけでも安心感が感じられますが、舞台上では抜群の安定感・抜きん出たパワーをを発揮し、その凄さを会場中に披露している様子が伺えました。

特に、主役の濱田めぐみさんが歌うアリージャンスの代表曲「もっと高く Higher」はとんでもない破壊力を持っています…! 濱田さん演じるケイが、あることをきっかけに変わろうとしているシーンを歌い上げる名曲を、朗々と歌い上げる濱田さんは半端じゃないです!!!筆者は物語関係なく、パフォーマンスが凄すぎて涙が出るほど感動してしまいました。それぐらい歌がすごすぎるんです!笑

実際に舞台で歌っている濱田さんはこの動画の500倍の破壊力でした(個人的意見)

筆者の感想

戦争の悲惨さ、日系アメリカ人差別の歴史をミュージカルを通して知ることができ、作品の意義を感じました。ある史実に基づいたミュージカルは見ていて辛いなと思うことが多いのですが、アリージャンスでは単に辛いだけではなく希望が見える終わり方なので、観劇後にホッとしている自分がいました。どんなに辛い経験をしようとも、「過去を赦す」ことで前を向いているサミーの姿を見て、色々な感情が湧き出てきました。

系統で言えば「ミス・サイゴン」「パレード」のジャンルに分類されるかと思いますが、観劇後に鬱っぽくはならないです(笑)。

ストーリー、演出、キャスト、パフォーマンス、どれを取っても申し分ないので、総合的に満足できる3時間を過ごすことができました。2021年のミュージカルランキングでは確実にトップ10入りする公演だと思います!!!

スネ毛ちゃん評価

総合評価:★★★★★

初心者にオススメ度:★★★★☆
かなりわかりやすいストーリーなので、初めての観劇にもオススメ
舞台公式ホームページであらすじ・歴史背景を確認してから劇場に向かうことをお勧めいたします!

ミュージカルファンにオススメ度:★★★★★
1度は観た方が良いと断言します!
日系アメリカ人が主題なので、かなり日本人に刺さる作品です。キャストのパフォーマンスも素晴らしく、普段ミュージカルを観劇している方も納得のいく3時間を過ごせると思います。

カーテンコールは撮影OK!

スネ毛ちゃん撮影。もっと前で撮りたい・・・笑

公演終了後のカーテンコールでは会場内での撮影が可能です!
ステージ脇にいるスタッフが「撮影OK」の看板を上げたら撮影タイムとなりますので、スマートフォンのご準備をお忘れなく!!!

【チケット情報】東京・名古屋・大阪で楽しめます!

【東京公演】
2021年3月12日〜3月28日@東京国際フォーラム ホールC

一部公演ではアフタートーク映像、バックステージツアー映像のプレゼントが決定!詳しくは公式サイトをご覧ください。

【名古屋公演】
2021年4月17日~4月18日@愛知県芸術劇場大ホール

【大阪公演】
2021年4月23日~4月25日@梅田芸術劇場大ホール

全ての公演でチケット一般発売中です!詳しくは公式ホームページをご覧ください。


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