2021.1.19.Tue. 宝塚歌劇宙組公演「アナスタシア」@東京宝塚劇場 観劇感想

ミュージカル

2021.1.19.Tue. 宝塚歌劇宙組公演「アナスタシア」@東京宝塚劇場

宙組公演 『アナスタシア』 | 宝塚歌劇公式ホームページ
宙組公演 『アナスタシア』の情報をご紹介します。

東京宝塚劇場にて観劇してきました!2017年にニューヨーク・ブロードウェイで初演された作品を、宝塚仕様にリメイク。本来主人公はタイトルの女性「アナスタシア」のはずですが、宝塚バージョンでは青年「ディミトリ」が主人公となっています。宝塚のトップといえばやはり「男役」。主人公という枠にとらわれることなく、宝塚の強みを生かす形で作品をアレンジしている様子が伺えました!!!

宝塚って何?出演者全員が女性ってマジ?という方は下記リンクをご参考ください・・・!
https://kageki.hankyu.co.jp/fun/about_takarazuka.html


※個人情報保護のため一部ぼかし処理をしています

東京宝塚劇場は日比谷の劇場街にあり、とても存在感があります。日生劇場やシアタークリエがお隣さんです。このシアター街を歩いているだけでもなんだかテンションがあがります!

【ストーリー】
原作は1997に誕生したアニメ映画「アナスタシア」。登場人物や世界観、時代背景はロシアの歴史に基づいているので、世界史の知識がある方には馴染みのある言葉が多々出てくると思います!

ロシアがロマノフ朝時代(おそらく1917年ごろ)、皇帝一家の皇女であるアナスタシア(当時8歳)は、大好きな祖母とお話をしていました。祖母は「パリへ行くわ」とアナスタシアに告げ、去っていきました。
その後「ロシア革命」が生じ、皇帝一家は皆殺しにされてしまいます。アナスタシアだけが逃げ残りましたが、あまりのショックで記憶喪失に。記憶を失いながらも、明るく生きようと頑張っていました。

その後、世間としてはアナスタシアの消息が不明なまま10年が過ぎました。パリにいる皇太后はアナスタシアを探し続けており、皇女であるアナスタシアを皇太后のもとに連れてくれば褒美を授けるというニュースが広まります。

そこで詐欺師の主人公ディミトリは街の女をアナスタシアのように育て上げることを企みます。完成した偽のアナスタシアを皇太后に見せ、褒美をもらおうと計画を立てました。そこに記憶のないアナスタシアが現れます。アナスタシアは自分の本当の名前すら記憶がないため、適当に自分をアーニャと名乗っていました。アーニャは記憶がないものの、パリに行かなければという考えが自然と浮かんでいました。ディミトリの思惑と、アーニャの考えはどちらもパリに通ずるものであり、2人は協力してパリに行くことに。

パリへの道のりは険しく、反皇帝派のグレブによる足止めを食らってしまいます。なんとかパリに到着するものの、毎日のように様々な偽アナスタシアから連絡がくる皇太后は呆れ果て、アナスタシア探しを辞めようとしていたところでした。

多くの困難が立ちはだかる中、アナスタシアは記憶を取り戻して皇太后と再会できるのか、そしてディミトリとの恋はどうなるのか…!

【構成】

3時間5分(途中休憩35分含む)の2幕構成です!
宝塚といえば大階段を用いた豪華なフィナーレがありますので、一般的なミュージカルよりも若干長めの構成になっています。フィナーレは劇中の曲を用いながら、豪華なパフォーマンスが繰り広げられます。ドラマやアニメでいう「エンディング」のような感覚です!

【ピックアップキャスト】

宝塚歌劇宙組「アナスタシア」キャスト一覧

基本的には上記の宝塚公式HPに記載のあるキャストが出演となりますが、新型コロナウイルスの影響により出演者を減らしたり、日程でキャストチェンジを行なっているようです。筆者の観劇回では上記写真のキャストが日替わり出演となりました。

その中でも個人的に好きだったのは「ヴラド・ポポフ」を演じる桜木みなとさんです!身長170cmというハイスペックイケメンです…!物語はディミトリ・アナスタシア・ヴラドの3人で旅をしていくのですが、ヴラドの立ち位置はいわば「2人を支える影の支柱」です。この2人を引き立てながらも、ソロパートでヴラドの個性を出していきます。トリオでいうこの役割は案外難しい立場であると思うのですが、存在感のコントロールがとてもお上手だと感じました。ヴラドはメガネをかけているキャラクターですが、フィナーレではメガネを外している場面もあります!どちら姿も爽やかすぎます…!
桜木みなと プロフィール /宝塚歌劇公式ホームページ

【感想】
舞台がロマノフ朝時代のロシアということで、とにかく演出が豪華です!!!ドレスを着飾っている場面が多く、女の子にとってはとてもキラキラした世界が広がっていると思います。宝塚では出演者数が多い分、それを生かした構成や舞台セットが起用されています。過去に行われたアメリカ・ニューヨークでの公演、日本での初演と比較しても、宝塚バージョンの方が規模感が大きかったように感じられます。

本来の主人公であるアナスタシアではなく、ディミトリを主人公にするという点ですが、新たにディミトリのソロ曲を追加することで調整が行われていました。この作品の人気ナンバーである「過去への旅(Journey to the Past)」は本来アナスタシアのソロ曲ですが、こちらもディミトリとアナスタシアのデュエットに編曲されていました。アナスタシアの存在が極端に下がるということもなく、非常にナチュラルに作品のアレンジが施されているように感じられました。

プリンセスが出てくるお話が好きな方には、ぴったりの作品・アレンジであると思います!

【スネ毛ちゃん評価】
総合評価:★★★★☆

初心者にオススメ度:★★☆☆☆
ミュージカルの楽しみである「華やかさ」を実感することができる演出であると思います!
一方で作品自体がロシアの歴史にまつわっていたり、登場人物の記憶喪失設定があったり、あらかじめストーリーがわかっていないと難しく感じる方もいらっしゃると思います。「アナスタシア」自体はアニメが原作となっているので、それを観てから観劇してもらうとより一層楽しめると思います!


アナスタシア (字幕版)

ミュージカルファンにオススメ度:★★★★☆
宝塚版ではディミトリが主人公となっており、オリジナル楽曲も追加されています。出演者人数が多く、宝塚ということもあり、ブロードウェイ版や日本初演版とは演出が異なる点も多々あるので、観たことがある方も新しい気持ちで観劇できると思います!

【公演期間】
2020年11月7日(土)~12月14日(月)@宝塚大劇場(兵庫・宝塚)

2021年1月8日(金)~2月21日(日)@東京宝塚劇場(東京・日比谷)
※緊急事態宣言に伴い公演スケジュールに変更があります。詳しくは下記のURLをご参照ください。
https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2020/anastasia/ticket_tokyo.html#schedule

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